子供の能力・才能を遺伝子検査で調べる?教育への活用方法など

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遺伝子検査というと生活習慣病やがんなどの病気の発症リスクを調べるという印象がある人が多いかもしれませんが、実は子供の才能を推定することも可能です。

遺伝子の情報は生まれてから死ぬまで一生変わらないので、一度調べれば子供のもつ能力を把握することができるかもしれません。ただし、検査結果の解釈の仕方も正しく理解する必要があります。

今回は、遺伝子検査でわかる子供の能力、具体的には音楽に対する感性や運動能力、性格などについてまとめます。

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遺伝子検査でわかる子供の能力とは  

遺伝子検査では体質や病気を発症するリスクがわかるだけでなく、子供の才能や性格、運動能力について知ることができます。もちろん遺伝子検査による結果は100%ではなく、子供の才能は遺伝子と環境によって影響を受けます。

ただ、事前に子供の才能をある程度知っておくと向いている習い事や運動を勧めることができ、勉強の効率も上げるようにサポートできるかもしれません。

遺伝子検査というと採血など痛い思いをするのではないかと心配するご両親もいるかもしれませんが、実際には綿棒で口の中をこするだけです。遺伝子は基本的に体のどの部分からも採取できるからです。

子供の才能に対する遺伝子検査を行う時期ですが、明確にこの時期がよい、またはこの時期までに測定した方がよいという決まりはありません。遺伝子情報は生涯変わらないので、基本的にいつでもよいです。ただ子供の能力を伸ばしたいのであれば、自我が目覚める11-12歳より前に検査をするとよいかもしれません。

子供は、運動でも勉強でも最初に好奇心をもったものにのめりこんでいく可能性が高いといわれています。遺伝子検査結果を参考に、親が子供の向いている運動や習い事を提示することができるかもしれません。

検査の結果がわかるまでは、クリニックのう方針や検査の内容にもよりますが約2週間くらいです。

遺伝子検査結果の解釈を正しくするためにも、クリニックなどで医師が検査後に結果説明をしてもらえる方が安心かもしれません。

遺伝子検査でわかる性格

肥満遺伝子には、UCPC1、ADRB2、ADRB3の3タイプがあることがわかっていますが、これらの遺伝子は肥満だけでなく性格にも影響することがわかっています。まとめると以下のようになります。

  • UCPC1 : 1つのことに対して集中してのめり込む、こだわりが強く几帳面
  • ADRB2 : 繊細かつ慎重で論理的思考を重視する
  • ADRB3 : 温厚でにこやかな笑顔を周囲にふりまく傾向が強い、おっとりしている

これらの遺伝子を「全く持たない」、または「1つか2つもつ」かで診断が変わります。組み合わせによって全部で81通りのパターンがあるそうです。

例えばUCPC1を2つ保有していて、他の遺伝子はもっていない人はかなり几帳面な性格になる可能性が高くなります。

もちろん性格にも生活習慣や経験が関係するので、遺伝子検査の結果通りといくかはわかりません。

遺伝子検査でわかる運動能力

運動能力には、持久力や瞬発力、体力要因などさまざまな要素が関わります。その中には、遺伝子が影響しているものがあります。以下に遺伝子ごとの特徴についてまとめます。

ACTN3

速い速度で収縮し、大きな力を瞬間的に発揮することができる筋肉に存在するタンパク質を作るための遺伝子です。運動時の疲労に関わるといわれています。ACTN3遺伝子に変異がなければR型、変異があればX型となり、パターンとしてはRR型、RX型、XX型となります。

瞬発系のアスリートにはRR型、RX型が多く、持久力系のアスリートにはXX型の遺伝子をもつ方が多いということがわかっています。

ACE

動脈の収縮に関連する酵素であるアンジオテンシン変換酵素に関わる遺伝子です。動脈を収縮させるはたらきが強いD型、I型があり、II型だと持久力が高いといわれています。

ヨーロッパの水泳選手では、DD型が多く、アジアの水泳選手ではII型が多いことがわかっており、人種による差があることも注目されています。

PPARGGC1A

筋肉の中で、ミトコンドリアのはたらきに関わる遺伝子といわれています。ミトコンドリアは、エネルギーを産生するはたらきがあるので運動時のエネルギー維持には欠かせない存在です。エネルギー産生量の保持が高いG型と低いS型があり、GG、GS、SSというパターンがあります。

GG型の場合には持久力を必要とするスポーツが向いているといわれています。

▼運動能力に関する検査キットはこちら

ハーセリーズの遺伝子検査キット。検査方法と結果の公開。

2016.06.04

遺伝子検査でわかる音楽的才能

遺伝子が音楽的才能に与える影響は、非常に高いといわれており90%以上とする報告もあります。今まで音楽的才能と関わっていると明らかにされている遺伝子について以下にまとめます。

SLC6A4

神経の伝達に関わるタンパク質に関連する遺伝子と考えられています。リズム感があるというのは、この遺伝子に関連することが最近の報告で明らかになっています。

GATA2

耳の中の有毛細胞に関わる遺伝子といわれています。有毛細胞は、音の振動を脳に伝達するはたらきがあります。音楽のテストでよい成績をおさめたグループは、GATA2遺伝子の変異をもっていることが多かったそうです。

PCDH7

音を脳内で変換するはたらきをもつ「へんとう体」とよばれる部分に関わる遺伝子といわれています。

遺伝子検査結果の活用の仕方

子供の性格のパターンを知れば、どのように接すればいいか問題が起きた時の対処法などについてわかります。また、音楽に対する感性や運動能力についてわかれば子供に合った習い事や運動を勧めることができるかもしれません。

例えば音楽の才能よりも運動能力が高い子に対して、嫌がる楽器を習わせ続けるよりはのびのびと運動をさせた方が、本人にとっても子供の将来にとってもよいかもしれません。運動能力に関しても、運動能力の高さや向いている運動がわかるため、子供の才能を無理なく伸ばすことができるかもしれません。

気をつけなければいけないのが、遺伝子検査を100%と思ってはいけないことです。中には音楽に対する才能など遺伝子の影響を大きく受けるものもありますが、ほとんどが環境の要因を大きく受けます。

つまり、音楽の才能が高くないからといって子供が楽器に興味を持っても取り上げたり、運動能力が高くないからといって友達と運動をするより音楽をしなさいというのは子供の可能性をつんでしまうことになります。運動能力が高くないと遺伝子検査で診断されても、運動が好きで続けていればオリンピック選手にはなれないとしてもスポーツが得意な子になる可能性があります。

考えてみれば、誰でもイチロー選手や羽生さん、ショパンのようになれるわけではありません。彼らは確かに遺伝子情報で運動能力や将棋に対する集中力、音楽の才能が高かった可能性がありますが、それだけで世の中に名前が知られるほどになったと思う人はいないでしょう。彼らは遺伝子だけではなく、人並み外れた努力をしてきたり、能力を伸ばしやすい環境を与えられたりしている可能性が高いです。

遺伝子検査の結果はあくまで参考までに心に留め、子供にとってよい環境づくりをしてあげることが子供の才能を伸ばす一番の近道になるかもしれません。

まとめ

子供の才能に関する遺伝子検査の種類や結果の解釈の仕方についてまとめました。子供の才能が事前にわかれば、無理なく子供の能力を伸ばし、自信をつけてあげられる可能性があります。

子供の才能はあくまで遺伝子と環境の影響を受けるので結果を100%と思ってはいけないですが、参考にするために測定するのであれば有用だと考えられます。

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