遺伝子検査とストレス耐性。日本人にうつ病が多い理由。

22096310 - woman programmer with laptop having stress. headache.

日本人は、慎重で、人前では緊張しやすい人が多いというイメージがあります。一方で、欧米人の方が前向きで陽気な印象があります。

国民性だから仕方ないかなと考える方も多いかもしれませんが、実は遺伝子検査によって日本人は不安を感じやすい、つまりストレスを感じやすい国民であることが明らかになっています。

今回は遺伝子検査とストレス耐性についてわかりやすくまとめます。

スポンサーリンク

ストレスはなぜよくないか

ストレス耐性に関わる遺伝子検査の説明をする前に、なぜストレスが体によくないかを説明します。

現代社会でストレスを感じていない人の方が少ないといえます。家事、育児、仕事での人間関係など、ストレスはつきません。しかし、ストレスをうまく発散しないでためこんでしまうと精神的だけでなく肉体的にも病気を引き起こすことが知られています。

日本ではうつ病の発症率は約13人に1人といわれていて、誰でもうつ病になる可能性があります。ストレスをためこむと、うつ病を発症しやすいといわれています。また、ストレスによって肥満や糖尿病、心臓病などが引き起こされることがあります。

ストレスは誰でも感じるものですが、ストレスに対抗して病気にならない人とためこんで病気になってしまう人の違いは、ストレスの発散方法を知っているか否かといわれています。日頃から、自分がどうすればストレスを発散できるか対処法を見つけておくとよいです。

ペットと遊ぶ、思いっきり寝る、友達と飲みに行く、週末に趣味に没頭する、など何でもよいので1つでも多く思い浮かべることができれば、ストレスに対抗できるかもしれません。

困ったことに日本人は生まれつき、遺伝的にストレスに弱い国民だということが明らかになっています。では、ストレスに関わる遺伝子とはどのようなものなのでしょうか。

ストレス耐性に関連するセロトニントランスポーター遺伝子

セロトニントランスポーター遺伝子 (5-HTTLPR)とは、テレビなどで「不安遺伝子」「恐怖遺伝子」とよばれているので聞いたことがあるかもしれません。

セロトニントランスポーター遺伝子はストレスに対して耐性が強いか弱いかということにも関連しています。

セロトニンは、神経伝達物質のことで人の気分に大きく関係するといわれています。セロトニンが不足すると不安に感じ、うつ病では脳内のセロトニンが減少していることがわかっています。

セロトニンの量を調整しているのがセロトニントランスポーターで、トランスポーターの機能を決めているのがトランスポーター遺伝子になります。

セロトニントランスポーターのS型、L型とは

セロトニントランスポーター遺伝子は、長さによってS型とL型にわかれます。短いS型と長いL型の2種類です。

S型は、L型よりも遺伝子の発現量が少ないため、セロトニントランスポーターの量が少なくなります。つまり、S型の方がセロトニンを取り込める量が少ないためストレスに弱く、不安になりやすい傾向になるといえます。

遺伝子は、両親から受けつぐのでSS型、SL型、LL型の3パターンになり、SS型が最もストレスに弱いと考えられています。一方で、LL型はおおらかで楽天的と考えられています。

日本人は遺伝的に不安になりやすい?

セロトニンを取り込むトランスポーター遺伝子には、短いS型と長いL型があり、S型の方がストレスに弱く、不安に感じやすいということがわかりました。

遺伝子は両親から半分ずつもらうので、SS型、LS型、LL型のどれかになります。

S型の遺伝子をもつ方は、神経質な傾向がある、大きなストレスがあるとうつ病になるリスクがあるといわれています。日本人のなかで、S型 (SS型、LS型)をもっているのは約96%と高率です。つまり、日本人は遺伝的に不安になりやすい人種といえます。

また、ストレスや不安を感じやすい人ほど、グループ内での調和や規律を大事にして自分の立場を守ろうとするといわれています。確かに、日本人はそのようなタイプの方が多いかもしれません。

ちなみにアメリカ人では、S型をもっているのは約68%だそうです。アメリカ人の方が日本人に比べて、比較的陽気で前向きなのは遺伝の影響といえそうです。 

日本人がストレスに弱いのは仕方のないことか?

なぜ日本人が遺伝学的にストレスに弱いのかという理由は、いまだに明らかになっていません。

アジアが高温多湿で伝染病などの感染のリスクが高いため、ヒトの体がウィルスや細菌などの外的ストレスに対して敏感になる必要があり、遺伝子に組み込まれたという説もあります。

では、日本人がストレスに弱いのは仕方がないから、緊張しやすいことやうつ病やその他の病気を発症しやすいのも諦めるしかないのでしょうか。そんなことはありません。

他の遺伝子と同様で、性格においてストレスに対する耐性を決める遺伝子の影響は全体の1/3で、残りの2/3はその他の環境やストレスを発散させる能力などが関係するといわれています。

ストレスを発散させる方法を自分なりにいくつかもっておけば、ストレスをためこまず、病気になるのも予防できる可能性があります。 

まとめ

ストレス耐性を決定する遺伝子は、セロトニントランスポーター遺伝子とよばれており長さによってS型、L型にわけられるようです。S型の遺伝子をもつ人の方がストレスや不安を感じやすく、神経質な傾向になるといわれていることがわかりました。

日本人は、S型遺伝子をもつ人の割合が95%以上といわれているので遺伝的にストレスに弱く、神経質な人が多いといえます。

しかし、性格における遺伝の影響は1/3程度なので、日頃からストレスに対抗できるような対処法を探したり、気持ちの持ち方をコントロールできるとストレスに強い人になれるかもしれません。

参照サイト

http://akacli.com/index.php?%E3%81%BB%E3%82%93%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A8%80%E2%80%A6%2F2015-11-02

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20121217/334146/?rt=nocnt

https://hymena.jp/pr/20120112.html

ご購読ありがとうございます。

自宅で出来る遺伝子検査

遺伝子検査キットは料金・検査項目・信頼性・知名度などを総合的に判断して選びます。

現状では、マイコードとジーンライフが定番です。

詳細は以下のページをご覧ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です