HLA遺伝子とは?恋愛・臭いに関連する遺伝子の活用と確認方法

恋愛HLA遺伝子

2015年夏に放送されていた幼なじみ同士の恋愛模様を描いたドラマ「恋仲」で、別名恋愛遺伝子とよばれるHLA遺伝子があることを知った人も多いのではないでしょうか。

HLA遺伝子は相性の良い相手を見つけるためだけではなく、医療においても重要な役割があります。今回はHLAとその役割についてわかりやすくまとめます。

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HLAとは

血液型にはA型、B型、O型、AB型がありますが、これは赤血球の血液型のことです。血液中には、体の中に細菌などの異物が入ってきた時に戦う白血球も存在しています。

白血球にも血液型が存在し、それをヒト白血球抗原=Human Leukocyte Antigen (HLA)とよびます。HLAの型は、A, B, C, DR, DQ, DPなど多くのもので表されるため血液型と違い、組み合わせは数万通りになります。

HLAの型を決めているのがHLA遺伝子で、子供は母親と父親からそれぞれ受け継ぎますが、全く同じにはなりません。

HLA遺伝子は恋愛遺伝子

ドラマ「恋仲」では、実際のセリフでこのように言われていました。

「HLA遺伝子は恋愛遺伝子と呼ばれてるの。人は自分と異なるHLA遺伝子を持った異性に強く惹かれるんだって。つまり、どうしようもなく惹かれ合う男女は遺伝子レベルで決まっているってこと。運命的でしょ」

以前から、近親相姦では遺伝的な病気を発症しやすくなることがわかっています。これは遺伝子レベルで近いからといわれています。つまり、遺伝子レベルでかけ離れている方が強い子孫を残せるということです。

今回のドラマのセリフでも言われていたように、自分となるべく違うHLA遺伝子をもった人に強く惹かれ、好感度が上がる可能性が高いのは、強い子孫を残せる可能性があるからです。

スイスではHLA遺伝子を使い、お見合いをセッティングする会社もあるそうです。事前に調べたHLA遺伝子の情報を用いて、相性の良いカップルをお見合いさせます。ただし、ここでいう相性とは遺伝学的に免疫力の強い子孫を残せるという意味です。

当たり前ですが、恋愛には外見や性格、育ってきた環境、価値観など他のさまざまなものが影響しますので、一概に遺伝子の相性が良いからうまくいくとも限りません。一方で、顔も性格も好みなのに、何かがしっくりこないという時にはHLA遺伝子の相性が悪いのかもしれません。

HLA遺伝子はにおいの遺伝子

では相性の良い相手を見つけるためにはHLA遺伝子を測定するしかないのでしょうか。

実は、においによって私たちは相性の良い相手を見分けているといわれています。HLA遺伝子が自分と異なる人のにおいは、良いにおいと感じることが多いそうです。

わかりやすい例では、娘が「お父さんくさい、お父さんの洗濯物と一緒に洗わないで!」と言うのは、思春期の反抗ではなく、HLA遺伝子が近いから本能的に父親のにおいを嫌がるのではないかと考えられています。

そう考えると、くさいと言われても、娘が女性として成長しているのだなと納得できたりしないでしょうか。

医療におけるHLAの活用法

HLA検査はもともと医療において、多く活用されてきました。以下に代表的なものをまとめます。

①移植

最初にHLAが発見された時には、白血球のみに存在すると考えられていましたが、その後全身の臓器つまり細胞や体液に存在することが明らかになりました。HLAは、両親から半分ずつ遺伝するため、親子や兄弟の間でも完全に一致すること可能性はほとんどなく、血縁がない者同士では数百~数万分の1の確率といわれています。

白血病の時の造血幹細胞移植や腎不全に対する腎移植などでは、自分のHLAの型に合わないものは全て異物として攻撃してしまい、拒絶反応が起きます。そのため、事前にHLA検査を行いなるべく一致するようなドナーを探したりします。

②がん治療

日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなるといわれています。がんの治療では、外科手術、抗がん剤などを用いた化学療法、放射線療法が主に行われていますが、近年がんワクチン療法が注目されています。がんワクチン療法とは、正常な細胞にはなく、がん細胞だけに作用するワクチンを接種して、がんを攻撃し小さくする効果を期待できる治療法です。 がんワクチンはある特定のHLAに効くように開発されているため、HLA検査が治療方針決定のために必須となっています。

③病気の予測

今までの研究により、病気とHLAに関連があることがわかってきています。自分のHLAを知ることによって、どのような病気に、どれくらいかかりやすいかわかることがあります。

例えば膠原病の1つであるベーチェット病は、HLA-B51をもっている人では、もっていない人に比べて約9倍発症しやすいといわれています。

ただし、病気を発症しやすいHLAを保有しているからといって必ず病気になるわけではありません。日常の生活習慣に気をつけたり、検診の頻度を増すなどの対策をするためにHLA検査は有用と考えられています。

HLA遺伝子を調べる(確認する)方法は

HLA遺伝子は、基本的に医療の現場で移植を行う時や病気の予測などに測定されることが多いです。しかし、最近ではクリニックなどでも遺伝子相性検査などといってカップルのHLA遺伝子検査を行う所もあります。

興味のある方は、パートナーと一緒に相性を調べてみてもよいかもしれません。

まとめ

HLA遺伝子は、恋愛遺伝子ともよばれており測定するとパートナーとの相性がわかるようです。HLA遺伝子を測定しなくても、私たちは本能的ににおいで相性の良い相手をかぎわけているかもしれません。

遺伝子レベルで相性の良い相手が見つかり、実際に長続きできればとても幸せなことです。医療において、HLAは臓器移植や病気の予測のために利用されています。将来の伴侶を探すためにも、医療の発展のためにもHLAは欠かせないといえます。

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