わきが・耳垢と遺伝子の関連性。遺伝子検査の方法など

わきが・耳垢の遺伝子

あなたの耳垢は湿っていますか?それとも乾いていますか?

実は耳垢は遺伝子のわずかな違いによって、湿っている湿型か乾いている乾型になることがわかっています。

また、わきがや薬の効き方とも関連するといわれています。今回は耳垢とわきがに関する遺伝子の関連についてわかりやすくまとめます。

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わきがや耳垢は遺伝する

耳垢にはヌレ耳、アメ耳とよばれる湿型と、乾燥している乾型があります。日本人は70-80%が乾型なので、耳垢は乾燥しているものだと思っている方が多いかもしれませんが、世界的に見ると湿型の方が多いです。

耳垢のタイプは親から遺伝するといわれており、片方の親の耳垢が湿型だと子供は約50%の確率で湿型になります。両方の親が湿型の耳垢だと、子供は約75%の確率で湿型になるといわれています。

耳垢が湿型の人は、わきがの発症率が高いことがわかっていますが、乾型ではほとんど発症しません。

わきが・耳垢に関する遺伝子とは

わきがの有無と耳垢の性状(性質や状態)に関する遺伝子は、共通していることがわかっています。実際にどのようなものか説明します。

わきが・耳垢に関する遺伝子「ABCC11」

わきがの有無・耳垢の性状は、ヒトの染色体の16番目に存在するABCC11とよばれる遺伝子によって決まっていることがわかっています。

ABCC11遺伝子の538番目の塩基(グアニン)が、他の種類の塩基(アデニン)に変わることによって耳垢の性状に変化が出るといわれています。具体的には、GGまたはGAだと耳垢は湿った湿型に、AAだと乾型になります。

わきがの場合には、GGだとわきがになりやすく、GAだとわきがにややなりやすく、AAだとわきがになりにくいといわれています。

わきがと耳垢が関連している理由

わきがでは、わきの下に存在する分泌腺であるアポクリン腺からの分泌液の量と皮膚表面に存在する細菌による分解によって、わきの臭いが強くなるといわれています。アポクリン腺は、わきだけでなく耳にも存在し、耳垢が湿型の方はアポクリン腺の数や分泌量が多いことがわかっています。

そのため、湿型の遺伝子をもつ方は、耳垢がぬれたように湿ったり、わきの臭いが強くなると考えられています。日本人は1割程度がわきがであるといわれているので、耳垢が湿っているからといって必ずわきがになるわけではありません。

民族によって違う遺伝子タイプ

民族や集団によって、わきが・耳垢に関連する遺伝子である「ABCC11」の構成比は異なることがわかっています。

耳垢に関しては、アフリカや欧州はほぼ100%で湿型ですが、日本をはじめとするアジアでは約80%が乾型といわれています。ちなみに遺伝学的には、湿型の方が優性で、ヒト以外の哺乳類では湿った耳垢をもつことがほとんどです。

耳垢とわきがは関連しているので、ヨーロッパやアメリカでは湿型の耳垢の方が多いだけでなく、わきがの方も多いことになります。

耳垢から人類の起源がわかる

耳垢のタイプが湿型か乾型かによって、人類の起源がわかるといっても過言ではありません。例えば、日本人は湿った耳垢をもつ古モンゴロイドと乾燥した耳垢をもつ新モンゴロイドとの混血と考えられています。

日本列島にまず移り住んだのが古モンゴロイドで、縄文人とよばれています。遅れてやってきたのが新モンゴロイドで、弥生時代に東北アジアから渡ってきたとされ、弥生人とよばれています。

日本人は約80%が湿った耳垢をもつとされていますが、日本人を細かく見てみるとアイヌ人や琉球人においては湿った耳垢をもつ割合が高く、混血が進んでいる地域では乾燥した耳垢をもつ割合が高くなることがわかっています。

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2016.06.15

わきが・耳垢に関連する遺伝子は薬の排泄にも影響する

わきが・耳垢に関連する遺伝子は、「ABCC11」ということがわかりましたが、この遺伝子は体から薬が排泄されやすいかどうかも決めるといわれています。例えば、がんに対して抗がん剤を使用した時に、薬が体の中に留まりやすい方は、排泄されやすい方に比べて副作用が出やすいことがわかっています。

ABCC11遺伝子が、具体的にどの薬の排泄に関与しているかは現在研究が進められている状態です。もし、どの薬の排泄に関与しているかが明らかになれば、将来、遺伝子検査の結果から個人に合わせた薬の量を計算して治療できるようになるかもしれません。

わきが・耳垢に関連する遺伝子の検査方法とは

わきが・耳垢に関連する遺伝子は、ABCC11遺伝子ということがわかっているため、希望すれば検査をすることができます。最近では、インターネットで遺伝子検査キットを注文し、自宅で検査をできるものもあります。唾液や口の中の粘膜を自分で採取し、郵送すると約1か月後に結果が送られてきます。

耳垢のタイプが、湿型か乾型か、わきがになりやすいタイプかなどがわかります。事前に検査項目に耳垢やわきがに関する遺伝子検査が含まれているか必ず確認するようにしましょう。

ただ、耳垢の性状やわきがの有無は自分でも確かめることができるので、遺伝子検査によってより詳しい情報を知りたい方が調べてみるといいかもしれません。

まとめ

わきがと耳垢に関連する遺伝子「ABCC11」についてまとめました。日本人では少ないですが、世界的には湿った耳垢をもつ方が多いようです。

わきがや耳垢だけでなく、薬の排泄能力にも関連することが明らかになっているので、今後のさらなる研究が期待されます。

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